風穴ラン

熱中症警戒アラートが発令された8月24日(日)、東温ランニングクラブの夏休み特別企画『風穴ラン』を開催しました。
小中学生約30名+サポートスタッフ15名、大所帯でのランニングイベントです。

朝7時に坊ちゃん劇場を出発しました。
中学生のみんな、坂道は力を入れて走ったらダメ、軽く、リラックス、ゆっくり。
そして気持ちを強く持つ、『疲れた~』とか『もう限界っ!』などと言わない。
しんどい時こそ笑顔で走ろう!仲間同士で声を掛け合って。

上林小学校までは予定通りの時間で集団走ができました。
ここからが本番、急勾配は前の人にひたすら付いて行くのみ、腰縄でつながっているイメージで。
先頭のお父さんがいいリズムで引っ張ってくれるので第一グループはあまりバラけずに走れていますが、後ろのグループはキツそうな子もちらほら出てきました。
歩いたら余計にしんどくなる、歩幅を小さく、アゴを上げない、コンパクトな腕振りで…。
上り坂は脚が喜ぶし、ランニングフォームの最適化が自然に図れます。

皿ヶ嶺登山口からは小学生が合流、木陰の山道を気持ちよく走るのかと思いきや、1キロも行かないうちに大多数が遅れてしまいました。
標高が上がるにつれて涼しい風が吹き、霧が出てきました。
霧と雲の違いは地面からの高さ、山にかかっている白いモヤモヤは山すそから見れば雲で山中の人には霧、などと考えながら黙々と上り続けました。

水の元到着は10分遅れのため、有志のみで風穴を目指します。
あと1キロちょっと、10分もかからない。
『見ろ、あれが最後のカーブだ。あ、ごめん。違ったみたい』
『え~っ!いつまで続くんですか!』
この会話を数回繰り返した後、無事に風穴到着。標高900m超、皆さんナイスラン!

帰りの下り坂はボールが転がるように、重力を利用しつつブレーキは最小限にする。
左カーブでショートカットをするな!右側通行厳守しよう。
同走の中学生の足音が少し変。グシャ?ビチャ?水たまりはなかったはず。
『靴、大丈夫か?』
『汗で靴下までずぶ濡れですっ!!』

今回はお父さんたちのサポートとOBにも来てもらいました。
南高、西高、中央高陸上部…。さすが、みんなしっかり走ってくれます。
なかでも愛大医学部4年生の走りは見事。
バネを最大効率化、スムーズな足運び、安定した上半身…。
いいものを見せてもらいました。明日から真似しよう。

帰りは少しショートカットして2時間40分で計27㌔、㌔6分弱のペースでした。
ハードなコースで気温30度超、キミたちフルマラソン3時間半で走れるんじゃないか?
後世おそるべし!風穴ラン完走は、立派な勲章です。

小学生の中にランニングとウォーキングの区別が分からないのが数名いたようです。
『我慢せずに○○しましょう』『無理しない』を誤解しているんじゃないか?
苦しいのを我慢せずに風穴まで走れるわけがない、無理しないで目標を達成することなんてできない。
中学生たちの力走をしっかりと覚えておくように!
キミたちも数年後はOBとして参加、そして愛媛マラソンでコーチと勝負しよう!

この記事を書いた人