第1回東温ハッピーランニング

10月24日(日)、東温市総合公園で第1回東温ハッピーランニングを開催しました。
気持ちのよい秋空の下、東温市内外から30名超の小学生が参加してくれました。
「いったい何をするのだろう」。知らない人もいるし、慣れない環境の中、少し不安な表情を見せる子もいるのでまずは歩くことから始めました。しっかり走るにはしっかり歩くこと、しっかり歩くには姿勢、バランスが大切です。

「なんだ、歩くなんて簡単でしょ」、気持ちと体がほぐれた後はゴムチップの周回コースを軽くジョグ。
ハッピーランニングでは楽しくゆっくりと走ることを目標としています。
『走る』といえば鬼ごっこや徒競走で速く走ることとインプットされている小学生たちには、ゆっくり走ることは意外に難しいものです。一定のリズムで、景色を見ながら、風を感じながらのランニング。
気温や勾配を頭に入れながら、道を間違えないように、身体をチェックして走っているときは頭はフル回転しています。
さらに仲間と一緒になるとぶつからないように、ペースを合わせる必要があり、なおかつおしゃべりも。身体に負荷をかけながらの頭の運動は最高の脳トレーニングになります。

歩くのと同じくらいのスピードで走るのはかえってしんどいもので、速くなると息が持ちません。
走ることに苦手意識を持っているとすれば速すぎる、走らされるのどちらかの記憶が強いからでしょう。
好奇心旺盛な子供たちは本来、知りたがりで遊ぶことが大好きです。新しいことや体を動かすことに興味を持って、生きるすべを大人になるまでに身に付けられるように人間は進化してきたのです。
ゆっくり走って自分のスピードを知ることは、自分の能力を知ることであり自分を知ることでもあります。

つぎは約70段の階段ラン。学校の階段は走ってはいけないかもしれないけど、今日は一気に駆け上がってみよう。
太ももを引き上げて、股関節の動きを滑らかにする。すべての運動に活かせる動きです。
坂道や階段を上り下りするのはゆっくりランよりもさらに強めの運動で脚と脳が喜びます。
丘の上にある学校は体力はもちろんのこと学業の成績も高水準である、という学術調査があるそうです。
子供も大人も意識して階段を使うことをおススメします。

芝生広場ではいつも靴と靴下に守られている足を開放する、はだしラン。
「なんか、チクチクする」、「くすぐったい!」、なんだか子供たちは嬉しそうです。外ではだしになるのは、手づかみでご飯を食べるような少し行儀の悪い、してはいけないことのような気がするようです。でも今日は堂々とできる!
唯一地面と接する足裏には多くのセンサーが備えられていて、無意識のうちに様々な情報を脳に送り、筋肉の動きの最終段階として力を地面に伝えます。
足裏への刺激で成長ホルモンの分泌が促進され、土踏まずが形成され、骨が強くなります。
こき使われるのが好きな足には、いつもクッションの効いた厚底靴ではなく、薄底靴かはだしで適度な刺激を与えてあげることが大切です。

本日のメインイベントは周回コースでの10分間走です。ゆっくりでいいから同じペースで走ってみよう、と声をかけましたが競り合いになってしまった子も数名いました。競争が好きな小学生にはこれが自然な流れなのかもしれません。
今日ただ一人参加の6年生、いつもはサッカー少年であり、エルピスSAのランニングクラブでのリーダーでもあります。
手本を見せて、みんなをまとめるために参加してもらいましたが、彼は10キロ走を涼しい顔で走り、一時間走を先頭で引っ張り、興居島ラン中島ランなどなんでもござれ、相当な走力の持ち主です。
走るということは極めて個人的な行為ですが、集団走では言葉に頼らない何かを感じ取る感覚が鋭敏になり、集中力が高まります。
同じペースで黙々と走り続けることの難しさを今日の10分間で感じ取ることはできたでしょうか?狩猟採集民族だったころの記憶はよみがえってきたでしょうか?
次のハッピーランニングではもう少し長い距離を走ってみましょう。
慣れれば低学年でも10キロ、1時間走れるようになります。

最後はバランスボード。両足、片足立ち、それほど難しくなかったかな。
片足立ちの連続であるランニングは、バランス感覚が重要な要素になってきます。
立っているだけで鍛えられますので、自宅でも試してみてください。
あっという間の2時間、みなさんお疲れさまでした。気疲れもしたことと思います。1回のランニングで体力が向上したり、巧緻性が増したりすることはあまりないようですが、個人的な感覚では走るたびにほんの少しずつ頭が良くなり、性格もよくなるようです。
同じペースで走り続けるのは難しいですが、定期的に走り続けるのももしかしたら難しいと感じるかもしれません。
でも本来、体を動かすことが大好きな子供たち、走ることが成長の源であるならば、肩ひじ張らずにご家族ともども気軽に走ってみてください。
ハッピーを感じてもらえることを願っています。

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