非認知能力について

困っている人を助けたり、難題に挑戦したり、チームでの協力体制を構築する。このようなテストの点数やIQなどでは測れない能力を『非認知能力』と呼び、近年教育の現場で注目されてきています。というのも頭のよさをどのように活用するか、または能力の不足をどのようにカバーするかで普段の生活は成り立っていて、いくらいい道具を持っていても使い方が分からなければ、応用して使えなければ問題は未解決のままになってしまいます。

この非認知能力を伸ばすのに最も効果的なのは、『運動』です。体を動かすことで五感を能動的に刺激し、ときには仲間と協力し、ときには競い合って、他人とのかかわり方や心の動きを学んでいきます。『考える』よりも『体を動かす』ことのほうが人間のより原始的な本能であり、運動をしながらルールを守る、協力することの大切さを考えることでより深く理解し、実践することができます。

さらに、ランニングをすることで脳の様々な領域が活性化していて、記憶や意思決定、情報処理能力の向上が期待されます。単純作業と思われがちなランニングの最中には、気温や体調、道路状況、タイムなど多くの情報がインプットされ続けていて、それに応じて多くの指令が脳から発出され続けています。脳の活性化と非認知能力の向上が期待されるランニングの習慣は、吸収力の高い小学生年代にぜひつけておきたいものです。

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