東温クロモリトレイルラン

台所をキッチンと呼び、毛布はブランケット、練習をトレーニングと言う。
サッカー界では尊敬をリスペクト、長所をストロングポイント、試合を『ゲ・エ・ム』と言いかえるのが流行っています。
さて、『トレイルラン』は?
日本語をかっこつけてわざわざカタカナ語にしなくても、と思うけど、訳してもしっくりこないときはカタカナでいいことにしよう。

普段のランニングは舗装路を靴を履いて時計を見ながら。
古来人間は、狩猟採集のために野山を駆け回っていました。
当然未舗装路をハダシで、五感を研ぎ澄まして。
『トレイルラン』で眠っている遺伝子を刺激しよう、筋肉に喝を入れよう!

11月とは思えないほどの気温の中、10時半にカフェクロモリをスタートしました。
最初は舗装路を1.5㌔ほどの距離で200m上ります。
遠くに棚田を見ながら小股で駆け上がる顔には早くも大粒の汗が滝のように流れています。
『その滝汗、写真撮ってもいい?』
『ダメですっ!絶対やめてください』
汗は疲労のバロメーター、強がりでプライドと序列を守っています。

山道に入ると雰囲気が一転して、木漏れ日と静寂の世界です。
落ち葉と枝を踏みしめながら、曲がったり上ったりを繰り返します。
体力の劣る人類は、知力で獲物をくぼ地に追い込んでとどめを刺していたそうです。
太古の祖先たちもこの道を走っていたのでしょうか?

後半は下り基調のハッピーランニング、スピードを上げて林をすり抜ける快感は普段味わえないものです。
『たのし~!』『ヤッホ~』の声を発しながら、そして根っこにつまづいてこけながら山を下りました。
予定より大幅に遅れてゴール、5.5㌔高低差250m、80分でした。

最後は東温市の新名物アクセルさんの『アクセルパン』とパンプキンスープです。
東温市のカボチャを使っているけど『カボチャ汁』ではなくて、フランス風なので『パンプキンスープ』。
味わい深いパンと濃厚なスープが疲れた体に染みわたります。
キミたち、これが本当のパンの味だ。キリストが最後の晩餐で弟子たちに分け与えた味だ。
アクセルさんありがとう、今度は一緒に走りましょう。

東温市河之内は景色が良すぎ、アクセルパン美味しすぎ、『トレイルラン』楽しすぎ!
カフェクロモリさん、お世話になりました。
次は石鎚山にしますか?

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