持久走1位×3名!

サッカーがうまくなるには時間がかかります。
もともと備わっていない能力を身に付けるのは、本人の努力はもちろんのこと環境や運、あるいは人脈というものも必要になってくるのかもしれません。
その点、ランニングは違います。
誰でも持っている速く走る能力を引き出してやればいい。
先生に頼ってもいいし、自助努力でも可能です。
能力を引き出す秘訣は『楽しく走る!』、ランニングクラブのモットーです。

校内の持久走大会、全員が上位目指して頑張るものだと思っていたら、手を抜いて適当に走る小学生もちらほらいるとのこと。
ランニングクラブメンバーにとって1㌔や2㌔などは短距離の部類、ライバルとの勝負もたまにはいいものです。
自分の走りは自分でコントロールできるけど、あいつの走りを操ることはできない。
それこそ運も環境も順位に大きく影響を及ぼしますが、なんと!令和5年度キャプテンのS君3兄弟は校内持久走大会揃って1位、ランニングクラブ史上初の快挙です。

長兄のキャプテンはランニングクラブのエース、スピードも持久力もあるうえ走るの大好き。
時々空回りするのはご愛敬ですが、どちらかというといじられキャラの憎めないリーダーです。
次兄の得意技は鼻呼吸、どんなに長距離を走っても(10㌔でも!)口を閉じて穏やかな表情で走っています。
本人いわく『結構しんどいです』、の走りは周りから見れば余裕しゃくしゃく、今度へとへとになるまで追い込み練習をしてみよう。
一年生のかわいい妹はまるで『子鹿のバンビ』、バネのある走りで潜在能力を感じさせます。
甘えん坊で負けず嫌いでおしゃべり大好き、お兄ちゃんをお手本にしてこれからの成長が楽しみです。

ランニングクラブメンバーは身に染みて分かっていることですが、走るのに一番大切なのは心肺能力ではないし筋肉でもない。
最後まで走り切る、ライバルに負けない気持ちであり、ランニングを愛する心こそ楽しく走る秘訣であり、ひいては速く走って金メダルを獲得することになるのです。

ところで3月末に6年生19名で大阪に2泊の卒業旅行に行ってきました。
小遣い制限なし、持ち物制限なし、コーチからの小言なしの弾けた旅行、楽しくないはずがありません。
USJ、海遊館、買い食い、ゲームセンター、・・・。
スイーツバイキングでのケーキ食べ放題、入店前に円陣を組んで、雄たけびをあげます。
『いっぱい食べて元を取るぞ~!目標ケーキ20ケ!!』

色とりどりのスイーツを前に最初からエンジン全開、お皿に山盛りにしてしまいました。
ヒトは長期間、飢餓で苦しめられてきたので目の前に食べ物があったら、特にカロリーの高いものがあればお腹いっぱい食べるようにプログラムがインプットされています。
飽食の時代においてカロリー過多の食事による病気が蔓延していますが、なかなかにおいしいものを我慢するのは難しいことです。
喜び勇んで入店した6年生たちも、ものの30分もたたないうちに
『コーチ、食べ過ぎました~、もう入りません!』。

食べ放題のコツは小盛を繰り返すこと、最初から全力で飛ばしてはいけません。
ランニングも前半は抑え気味に、後半になって徐々に気持ちを高めていきラストで全力を出し切る。
マラソンでも99%のランナーは後半が落ちてしまいますが、逆に言うと上位を狙うにはどれだけ前半を抑えられるかが勝負の肝です。
目の前の美味しそうなショートケーキの前を素通りできれば、S兄弟のような満足のいく走りができるようになるでしょう。

令和6年度も楽しく走っていきましょう!

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