ノンストップ興居島一周ラン

初詣の願いも冷めやらぬうちに、立て続けのビッグニュースに驚いた今年の正月、皆さんいいランニングはできましたでしょうか?
冬はサッカーの季節であり、ランニングの季節でもあります。
この時期に走らずにいつ走るの?
三学期は持久走大会、駅伝大会、愛媛マラソン、卒業記念ラン・・・、イベント目白押しです。

本当は、初マラソンを3月に控えたミズキコーチのために企画した『ノンストップ興居島ラン』。
当の主役は、なんと不参加。3日前に仕事中に山で足を捻挫したとのこと。
皆さん、本当に捻挫だと思いますか?それとも口実?

1月14日(日)快晴、無風、気温2度。ちょっと寒いけど長距離ランには絶好のコンディションです。
8時半13名で泊港をスタート、時計回りで島を休憩なしで一周、130分を見込んでいます。
いきなりの激坂で自転車係のT君は撃沈、以後ゴールまで彼の姿を見ることはありませんでした。

ふくらはぎを使わずに腸腰筋で股関節から動かす、上を見ない、考えない、ひたすらに走るだけ。
坂道走のコツは走りながらつかみましょう。小学生の軽い走りを見習いましょう。
最初の山は100m上って、100m下りました。まだ余裕。

それにしてもいい景色、空の青さ、海の青さよ!
車窓からの眺めとは全く違う、ランナーだけの特権です。

海岸線に下ってまた上るを何度も繰り返すうちに、じわじわと疲労感が襲ってきます。
今回の最年少参加者、4年生のT君も汗だく。
小学生ども、たくさん苦しみなさい。
君たちは10㌔、20㌔と簡単に言うけれど、数字はバロメーターにはならないことを思い知るがいい。
感覚を研ぎ澄ませ!心で感じなさい!20㌔走の中間地点は18㌔だ!

ラスト6㌔は海沿いのフラットルートで幸せラン、皆さんペースを上げましょう!
お父さんグループは㌔5分を切って、快調に飛ばしていきます。
一昔前はのどが渇く前に飲むのが推奨されていましたが、今はほどほどの給水で十分とされています。
ゴール時に発汗量だけ体重が減るのはむしろ自然で、ナトリウム濃度や体重増加などの飲み過ぎによる弊害の方が大きいようです。
普段からなるべく汗をかかない練習をすれば、本番で給水量も発汗量も少なくて、燃費のいい走りができます。

さらに糖質に頼らない、脂肪を燃やすハイブリッドなランニングができると最後まで脚が持つはずです。
普段の練習で『絶食ロングラン』をして強制的に脂肪を使う体質に変えていく。
途中でエナジージェルで疲れをごまかさない。
のどが渇いたから給水、疲れたから歩く。それでいいのか、よく見極めよう。
本当に体が発している危険信号なのか、脳が勝手に発信しているだけなのか、マラソンは冷静な判断が求められる大人のスポーツなのです。

ラスト1.5㌔テンタパパは㌔4分半に上げてフィニッシュ、122分で㌔5分43秒ペースでした。
お父さん、小学生、中学生、お母さん、そして愛媛の有名人、せいかつ編集室の大木さんも笑顔でゴール。
皆さんお疲れさまでした。やっぱり島ランは最高だ。
さあ帰ろうと思った時に自転車のT君が帰還、お前さんどこに行っていた??

小学生でも21㌔ノンストップラン、見事に完走しました。
21㌔頑張って走りましたではなく、頑張って走った結果が21㌔だった。
つまり、青春とはある期間ではなく、心の持ち方だ。6年生のSキャプテン、この違いがわかるか?

ともかく皆さん、今年もいいランニングをしていい年にしましょう!

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